たなばたの里・おごおりのすべてがわかる
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ずっと、ずっと、むかしのこと。 宝満川の東がわに、彦(ひこ)という若者が住んでいた。 家族はだれもいなくて、赤茶色の毛をした犬とくらしておった。この犬、彦のところに迷いこんできたときはとても小さくて、クウクウないてばかりいたのに、彦がかわいがって養ううちに、ぐうんと大きくなった。今では小牛ほどもある。小牛よりも体がしなやかで、とても早く走る。赤茶色の毛が日に当たると、まっかに光る。それで彦はこの犬を”アカ”とよんでいた。
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