はじめに小郡ができたころの話 ジョン山(花立山) 七夕ぼん-おごおり探検隊

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j-01.jpg むかし、むかし、ずぅんとむかし。大きな大きな神さまが空を飛びまわって、山や川をつくっていなさったと。
 土をどっさりつみあげて
 ぺたぺた かためりゃ 山になる
 地面にすじ引きゃ 川になる
 よっしょ
 じゃまものは吹きとばせ ふぅー
てなぐあいにね。
 さて、ひと仕事(しごと)すませて、できぐあいはとながめると、このあたりのようすがどうもよくない。東側には大きな山がいくつもあって、高く高くそびえているのに、西は、のっぺらぼうと、平らな地面がつづいていた。
「こりゃしもた。西んほうにも山ばつくろ。」
 神さまはまず東に行って、並んだ山の中で一番高いてっぺんに両手をかけて、ゆっさゆっさゆさぶると、山のてっぺんがぽきんと折れた。折れたてっぺんをかかえて、神さまは平地の上を西へ西へと飛んで行く。