ジョン、ジョンとなでられた小さい山は、それからジョン山とよばれていたけれど、あとでは城山とよばれたりして、いまは、花立山といわれている。
神さまの左の足あとは、水がたまって池になって、花立山のふもとに残っている。右の足あとは大保原(おおほばる)にあったというけれど、このあたりには池がたくさんあって、いまはどれがどれだかわからないよ。
そうそう。ついこのあいだまで、子どもをかわいがって頭をなでるのに、
「ジョン、ジョンというてなでたもんだ。」
と、この話を聞かせてくれたばあさまがいうてなさったよ。
ほら、小郡市のどこからでも見える、平地の中の小さい山、花立山は、いまでも、「ジョン、ジョン。」となでてやりたか山じゃろうが。
(世良絹子再話)

花立山


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