中国では、銀河すなわち天の川のことを地上に流れる漢水になぞらえます。それは漢水が天の川と同じように北から南に流れ、その源が天の川に接すると云われているからです。
さらに、中国には「天の川が地表に流れて漢水になり、逆に漢水を遡(さかのぼ)れば天の川に登れる」とロマンにみちた云い伝えもあります。
宝満川も規模こそ漢水とは比較になりませんが、北から南に流れるその地理的な位相や古代国家形成期以来の歴史的な役割では似かよった性質を持っており、宝満川を日本の天の川と呼んでもおかしくないのです。
次表では宝満川と漢水の地理的・歴史的類似点の比較です。