牽牛社が合祀された老松宮
「七夕神社」から宝満川をはさむ対岸に「牽牛社」が建立され、祭られています。
牽牛・織女の二神が天の川に隔てられ、年に一度だけ七月七日の夜に出会うという故事にちなんで建立されたと思われ、一説には1200年〜1300年の鎌倉時代の建立との話もあります。
この牽牛社は、水害と周辺整備のため大正12年に稲吉地区にある老松宮(おいまつぐう)に移され、合祀(ごうし)されました。
この老松宮から、織女神と相思の仲の「犬飼神」の木像が出てきました。「犬飼神」は、高さ41㎝、横幅24.5㎝の彩色された人物像で、牛と立体的に彫られています。
宝満川を天の川に見たて、織女と牽牛を配する古代人の信仰とロマンが感じられます。