小郡の犬飼さん 七夕ぼん-おごおり探検隊

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inu-04.jpg 彦は織女が書きのこしたもも色の紙を手に取ってみつめた。
”七月七日にあいにきてください”
「ようし、行くぞ。天に行くぞ。だが、どうしたらよかろうか。
 彦は紙を持ったまま外に出た。と、織女がはじめて彦の家にきたときに立っていたところに、竹が生えていた。竹はすうっとのびていて、彦の頭の上ぐらいに緑の葉がしげっていた。家に走りこんでもも色の紙にひもをつけて出てきて、竹の葉にむすびすけた。
 彦はまた家に走りこんで、こんどはそのあたりにあった、白とか、青とか、赤い紙をほそく切って、それに字を書いた。考え考え、まちがったのをやぶりすてたりしながら、いっしょうけんめい書いた。