「おまえが姫を地上にむりにひきとめていた男か。けしからん。すぐにもおいはらうところだが、まず、何ができるか見てやろう。」
と、王さまはいった。
「おまえは牛の助けをうけずに、あの田をすぐに耕してみよ。」
見ると彦の家の田の二倍ぐらいの広さだ。彦は大きな声でいった。
「はい。すぐにやります。」
小さい声で、
「アカ。たのむよ。」
アカは首をかしげている。子どもたちが、
「そうだ。待ってて、すぐ持ってくる。」
と、かけ出していって、牛につけるスキ(犂)を男にかつがせてはこんできた。
アカにスキをつけると、アカはスキをおさえる彦をしたがえて元気に田の中を行く。田の土はすぐにぜんぶほり返されてしまった。


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